長年使用している鍵や、すでに廃番になっているような古いタイプの鍵。こうした鍵の合鍵が必要になった場合、「果たして作れるのだろうか？」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、古い鍵の合鍵作製が可能な場合もあれば、難しい場合もあります。鍵の種類や状態によって、対応が異なります。ここでは、古い鍵の合鍵作製について解説します。まず、最も重要なのは、元となる「純正キー」の存在です。たとえ古い鍵であっても、純正キーが手元にあれば、それをもとに合鍵を作製できる可能性は高まります。純正キーにはメーカー名や型番、鍵番号が刻印されていることが多く、これが合鍵作製の重要な手掛かりとなります。特に、鍵番号が分かれば、メーカーに問い合わせて純正のブランクキーを取り寄せられる場合があります。ただし、製造から長い年月が経過している場合や、すでにメーカー自体が存在しない場合は、ブランクキーの入手が困難なこともあります。次に、鍵の種類も合鍵作製の可否に影響します。一般的なギザギザした形状のディスクシリンダーキーやピンシリンダーキーであれば、古いものでも対応できる鍵屋さんは多いです。しかし、ディンプルキーやウェーブキー、マグネットキーといった特殊な構造の鍵は、古いタイプであっても対応できる店舗が限られます。特殊な鍵は、その鍵専用のブランクキーが必要となるため、廃番になっているとブランクキーの入手自体が不可能になるケースがあります。古い鍵の合鍵作製を依頼できる場所としては、まずは街の鍵専門業者に相談してみるのが良いでしょう。長年の経験を持つ職人であれば、古い鍵の種類を見分け、対応方法をアドバイスしてくれる可能性があります。ただし、店舗によって対応できる鍵の種類や設備が異なるため、事前に電話などで問い合わせて、作製したい鍵の種類を伝えて対応可能か確認することが重要です。特に特殊な鍵や、非常に古い鍵の場合は、複数の店舗に問い合わせてみることをおすすめします。