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引き戸の防犯強化!穴あけ不要の鍵とは
引き戸は、開閉がスムーズでスペースを取らないため、日本の住宅で広く採用されています。しかし、開き戸に比べて構造的に防犯性が低いとされることもあり、後付けで鍵を取り付けてセキュリティを強化したいと考える方も少なくありません。特に賃貸物件の場合や、ドアに傷をつけたくないという理由から、「穴あけ不要」で設置できる鍵の需要が高まっています。穴あけ不要の引き戸用鍵には、いくつかのタイプがあります。代表的なのは「面付補助錠(めんつけほじょじょう)」です。これは、ドアの室内側の表面に両面テープや専用の金具で固定するタイプの鍵で、デッドボルト(かんぬき)が戸当たりやもう一方の戸に引っかかることで施錠します。比較的簡単に取り付けられ、退去時の原状回復も容易なため、賃貸物件にも適しています。また、「戸当たり框(かまち)に取り付けるタイプ」の補助錠もあります。これは、引き戸の縦のフレーム部分(框)に挟み込んだり、ネジ止め(既存のネジ穴を利用する場合もある)したりして固定するもので、強力な両面テープを使用するものもあります。さらに、引き戸と引き戸が重なり合う部分や、引き戸と壁の隙間に差し込んで固定する「簡易ロック」も、手軽な防犯対策として利用されています。これらの穴あけ不要の鍵は、大掛かりな工事が不要で、DIYで取り付け可能な製品が多いのが特徴です。ただし、製品によって対応する引き戸の種類(木製、アルミ製など)や厚みが異なるため、購入前に自宅の引き戸の仕様をしっかりと確認することが重要です。また、取り付け方法が簡単である反面、強固な防犯性を求める場合には限界があることも理解しておく必要があります。それでも、何もしないよりは格段に防犯性が向上するため、手軽なセキュリティ対策として検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
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DIYで簡単!穴あけ不要引き戸鍵の取り付け方
「引き戸にもう一つ鍵が欲しいけど、業者に頼むのは費用がかかるし、自分で穴を開けるのは自信がない…」そんな方でも、穴あけ不要タイプの引き戸用鍵なら、比較的簡単にDIYで取り付けることができます。ここでは、一般的な取り付け方の流れとポイントをご紹介します。まず、購入した鍵の取扱説明書をよく読み、部品が全て揃っているかを確認します。必要な工具(ドライバー、メジャー、鉛筆、マスキングテープ、脱脂クリーナーなど)も準備しましょう。次に、鍵を取り付ける位置を決めます。引き戸の開閉に支障がなく、かつ操作しやすい高さが理想です。位置が決まったら、マスキングテープや鉛筆で印をつけます。特に両面テープで固定するタイプの場合、取り付け面の清掃と脱脂が非常に重要です。ホコリや油分が残っていると、テープの接着力が著しく低下し、鍵がすぐに剥がれてしまう可能性があります。アルコール系のクリーナーなどで取り付け面を丁寧に拭き、しっかりと乾燥させましょう。いよいよ鍵本体の取り付けです。両面テープで固定するタイプは、テープの剥離紙を剥がし、印をつけた位置に慎重に貼り付け、強く圧着します。框(かまち)に挟み込むタイプや、既存のネジ穴を利用するタイプは、説明書の指示に従って、ネジを締めたり、金具を固定したりします。受け座(ストライカー)がある場合は、鍵本体と正確にかみ合うように位置を調整し、同様に取り付けます。この位置調整がずれていると、鍵がスムーズにかからなかったり、かかってもすぐに外れてしまったりする原因になります。全ての部品を取り付け終えたら、実際に鍵を操作し、スムーズに施錠・解錠できるか、引き戸の開閉に問題がないかを入念に確認します。もし不具合があれば、取り付け位置を微調整しましょう。焦らず、説明書をよく読みながら慎重に作業を進めることが、DIY成功の秘訣です。